『「邪馬台国」はなかった』の構成/主張と論拠
『「邪馬台国」はなかった』の構成
『「邪馬台国」はなかった』の主張は、当然の事でもありますが古田武彦の自身が語る所の”文献学の方法論”によって書かれています。しかし意外に指摘される事は少ないのですが、当然の事ながら著書『「邪馬台国」はなかった』の構成自体が古田武彦の方法論と完全にリンクしています。
古田武彦の文献学の方法論は、本ホームページ「古田武彦の方法論」に記載しました通り、「取り扱う文献に対し徹底した史料批判を行う事」、「その文献をその文献の”成立当時の記述ルール”で解読する事」です。そしてまさに、第一章~第三章が「魏志倭人伝の史料批判」にあたり、第四章・第五章が、「魏志倭人伝を 当時の記述ルールで読み解いた、女王国のありかの解読」であり、第六章が「魏志倭人伝を当時の記述ルールで読み解いた、女王国のありか以外に書かれている真実の解読(新しい課題)」にあたるのです。
<『「邪馬台国」はなかった』目次>
- 序 章 わたしの方法
- 第一章 それは「邪馬台国」ではなかった
- 第二章 いわゆる「共同改定」批判
- 第三章 身勝手な「各個改定」への反論
- 第四章 邪馬壹国(やまいちこく)の探究
- 第五章 「邪馬壹国」の意味するもの
- 第六章 新しい課題