「古田武彦古代史研究会」について

本会は、古田武彦の研究成果の理解深化と普及を目途とする、遺族による運営の会になります。

古田武彦の世界は、親鸞研究にはじまり、邪馬台(一)国研究、九州王朝研究、多元的な古代史研究、東日流(内・外)三郡誌研究、そしてその他幅広い思想・哲学研究への広がりを持ちます。その中において、まずは「古代史」に焦点を絞った形での研究会を立ち上げる事にいたしました。将来においては「古代史」以外の研究会にも広がりを持てればと思っています。

古田武彦の古代史研究は、初期3部作『「邪馬台国」はなかった』『失われた九州王朝』『盗まれた神話』により、まずは神話~8世紀初頭までの日本古代史の真実のフレームワークを文献学の立場から実証・論証しています。そしてその後『ここに古代王朝ありき』(第6書)において、自身の文献学の研究成果と、考古学考察とを客観的に照らし合わせてみせます。以降その研究成果は、風土記、万葉集、祝詞、筑紫舞、そして古代多元的王朝論等々への広がりを見せるのですが、その世界は、初期3部作の論証結果と第6書の考古学考察の土台を元にして積み上げられたものと言えます。ですので、それら初期4書の論証結果の理解無しでは、更なる世界への理解拡大は当然難しさが伴います。よって本会では、まずはその初期3部作+第6書を理解していただく方を一人でも多くしたいとの思いで、活動をスタートする事にいたしました。

古田武彦は、約50年前に日本古代史の真実を明らかにし世に問うたにもかかわらず、いまだに世の多くの学者・研究者は反論どころか触れようともしません。しかしその論証は、現在においても全く色あせること無く、説得力を持って存在していると考えます。是非ご自身でその事をご確認・体験いただき、古田武彦が到達した古代史における真実の歴史観を、誰に忖度する事無くご自身の頭(理性)でご判断、ご堪能ください。ご興味を持たれる方、ご賛同いただける方々の参画をお待ちしております。

以上